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【メンタージャム大阪のご報告】
2010年6月 『民法(債権法)改正の方向性と影響』~講師 西村秀樹氏

 コンサルティングファーム関西支局では、6月16日に「メンタージャム大阪」を開催いたしました。
 今回は、「~100年ぶりの大改正をいち早く解説!~『民法(債権法)改正の方向性と影響』」と題して、メンター会員で弁護士の西村秀樹氏を講師にお迎えしました。


■西村 秀樹 氏のご講演より

西村秀樹氏
西村 秀樹 氏

 西村氏は最初に「民法全体の改正の動きがありますが、まずは民法の根幹である債権法、特に契約法を中心に大きな改正の動きがあります」と、改正の流れをご説明されました。

 続いて、今、なぜ改正が必要なのかをお話しになりました。100年前に制定された民法では、現在の市場のグローバル化に対応できていないこと、条文を変えずに従来の通説や判例で条文の隙間を埋めて対応している現状では市民にはわかりにくいこと等、ご説明されました。
 そのため、「国際ルール統一に順応する」「市民のための民法にする」「不便・不都合を是正する」という方向で、改正がなされるとのことです。

 そして、今後の改正を議論していく上でもベースになるであろう、民法(債権法)改正検討委員会が公表している「債権法改正の基本方針」にある改正案をもとに、契約法、なかでも債務不履行に関する改正について、詳細にご説明いただきました。
 実例を挙げながら、現行法と改正案では解釈がどのように変わり、どのような影響が起きるのかをわかりやすくご解説くださいました。

 最後に、専門家の実務がどこまで変わるのか、また法律家として西村氏が改正案について感じておられる問題点についても言及され、ご講演を締めくくられました。

 ご参加のみなさまからは、「改正の具体的な内容がとてもよくわかりました」「日頃の勉強不足を反省して、これから勉強します」といったご感想をいただきました。
 西村さま、ご多忙のなか、また改正について不確定要素の多い状況で、ご講演をお引き受けくださり、本当にありがとうございました。

メンタージャム大阪講演会メンタージャム大阪講演会

 交流会では、久々にご参加くださる方、初めてご参加くださる方も多く、熱気あふれる会となりました。
 西村さま、ご参加くださいました多くのみなさま、お忙しいなかを本当にありがとうございました。

メンタージャム大阪交流会メンタージャム大阪交流会

 次回7月15日(木)開催の「メンタージャム大阪」は、「~政権交代で税負担はどう変わる?~『中小企業のための平成22年度税制改正セミナー』」と題し、メンター会員で税理士の鈴木敏彦氏を講師にお迎えします。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

2010年7月15日(木)開催 「メンタージャム大阪」のご案内
~政権交代で税負担はどう変わる?~
『中小企業のための平成22年度税制改正セミナー』

■お問い合わせ・ご参加お申し込み先:
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