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【メンタージャム大阪のご報告】
2010年3月 『平成22年度労働関連法の改正と実務対応』~講師 香山百合子氏

 コンサルティングファーム関西支局では、3月24日に「メンタージャム大阪」を開催いたしました。
 今回は、「~改正労基法、施行目前の総点検!~『平成22年度労働関連法の改正と実務対応』」と題して、メンター会員で特定社会保険労務士の香山百合子氏を講師にお迎えしました。


■香山 百合子 氏のご講演より

香山百合子氏
香山 百合子 氏

 セミナーは、「雇用保険法」「健康保険料率」に関する改正の解説からスタートしました。これらの改正は、企業側の経済的負担を増やすものであり、適用の猶予期間もありません。このため、中小企業にとって最も影響の大きい改正なのではないか、と香山氏は話されました。

 続いて、「育児・介護休業法」「労働基準法」について、改正のポイントを中心に、きめ細かくご説明いただきました。
 「改正育児・介護休業法」では「男女ともに子育てや介護をしながら、働き続けることができる社会の実現」が、「改正労働基準法」では「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)の推進」が、それぞれ目標に掲げられています。どちらも労働時間を短縮し、休暇を取得しやすくすることにより、男性が積極的に育児に参加したり、女性が育児と仕事を両立させることが、期待されています。

 ここで香山氏は、実際には「ワークライフバランス」という言葉があまり認知されていない現状をお話しになりました。また、改正労基法に盛り込まれている「年次有給休暇の時間単位の付与」などは、運用によっては社員のモラルを低下させてしまう恐れもあるのではないか、と問題を提起されました。改正労基法は、「残業で発生する割増賃金」をこれまで以上に引き上げ、企業側に経済的負担を課すことにより、残業を減らそうとしています。しかし、香山氏は、本当に「ワークライフバランスの推進」が目的であれば、まずは残業に対する労使双方の意識を改革する必要があると話されました。
 そして、今後さらに増えるであろう労務トラブルの事例などにも触れていただき、たいへん盛りだくさんな内容となりました。

 香山さま、お忙しいなか、講師をご担当くださり、本当にありがとうございました。

メンタージャム大阪講演会メンタージャム大阪講演会

 交流会は、近くの会場に場所を移して行いました。久々のご参加や初参加の方も多く、熱気あふれる会となりました。
 香山さま、ご参加くださいましたみなさま、年度末のお忙しいなか、また寒いなかを本当にありがとうございました。

メンタージャム大阪交流会メンタージャム大阪交流会

 次回4月22日(木)開催の「メンタージャム大阪」は、「~施行から1年、現場の弁護士が徹底検証!~『裁判員制度の現実』」と題し、メンター会員で、弁護士の永井一弘氏を講師にお迎えします。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

2010年4月22日(木)開催「メンタージャム大阪」のご案内
~施行から1年、現場の弁護士が徹底検証!~
『裁判員制度の現実』

■お問い合わせ・ご参加お申し込み先:
  株式会社コンサルティングファーム
  TEL: 03-5212-7272  FAX: 03-5212-6090
  Eメール:info@cyber-mentor.org