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【メンタージャム東京のご報告】
2011年1月 『相続トラブルから逆読みする“遺言書”の書き方』~講師 小堀球美子氏

 1月18日(火)、東京・麹町会館にて、「メンタージャム東京」を開催いたしました。今回は、小堀球美子法律事務所 弁護士の小堀球美子氏(メンター会員)を講師にお招きし、~争続を回避しろ! 円満解決の第一歩~『相続トラブルから逆読みする“遺言書”の書き方』と題してご講演いただきました。


■小堀 球美子 氏のご講演より

小堀球美子氏
小堀 球美子 氏
メンタージャム東京講演会メンタージャム東京講演会

 小堀氏は最初に、事務所で作成された「メモリーノート」をご紹介になりました。ご参加のみなさまに1冊ずつお配りしたものです。このノートは、項目に沿って記入しておくことにより、事故や急病時などの対応について、自分の意思を周りに伝えられるよう工夫されています。また、書いていくうちに、相続や遺言の手順や準備について確認できる内容となっているそうです。小堀氏は「一気に書かなくても、気付いたところから書くお気持ちで活用してください」とご案内されました。

 続いて、小堀氏は相続の基礎知識と遺言書作成の全般について説明なさいました。相続は遺言書の有無により、スタートからその後の手順まで大きく異なるというお話です。遺言書がなければ法定相続となり、その実行には多大な労力がかかることを、あらためて理解できました。また、遺言書の形式から遺言執行者の指定までの注意点や遺言書撤回時のポイントなどをお話しいただきました。他にも、遺言能力に関わる認知症の判定テストに対する裁判所の意向や、自分が執行者に選任されたときの注意点など、小堀氏のご経験を含めてお話しになりました。

 次に、今回のテーマである「相続争いを予防できる遺言書はどのように作成すればよいのか」「何を書いておくべきか」という内容にご講演はすすみました。小堀氏は「遺言書は万能ではありませんが」と前置きされてから、実際に対応した「争続」ケースをいくつか披露して説明いただきました。遺言書をどのように作成してもらっておけば、相続人は自身の権利を失わない、または不利にならずにすんだのかを、丁寧に解説してくださいました。身近に感じられる6件のケースのご説明から、トラブルを防ぐ遺言書のありかたがよくわかるお話でした。小堀氏も繰り返して、有効となる遺言書を作成すること、遺留分への留意や財産の持つ特徴を配慮することなどをポイントとしてあげられました。また、ケース以外にも問題となりやすい項目をいくつかお話しいただきました。

 今回、会場はほぼ満席となり、ご講演後にはご質問も出されて、みなさまが相続や遺言書へ高い関心をお持ちであるご様子がうかがえました。「事例を使ってのお話がわかりやすかったです」「わかっていたつもりですが、初めて知ることもありました」と、賞賛の声をいただきました。
 小堀さま、すばらしいご講演をありがとうございました。


 第2部交流会は、同じく麹町会館にて小堀氏の乾杯のご発声により始まりました。名刺の交換やご歓談でにぎわうなか、今回は、Seiju国際知財事務所 弁理士の北村光司氏にご挨拶をいただきました。北村氏の事務所は大阪にありますが、この1月に東京にブランチ(支店)を出されたそうです。ご登壇をありがとうございました。

小堀球美子氏メンタージャム東京交流会

 次回2月16日(水)開催の「メンタージャム東京」は、~こんな時代だからこそ、コツを知って賢く活用~『中小企業のための公的資金活用セミナー』と題し、講師としてFMBコンサルタンツ株式会社 上地弘恭氏をお招きします。  みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

2010年2月16日(水)開催 「メンタージャム東京」のご案内
~こんな時代だからこそ、コツを知って賢く活用~
『中小企業のための公的資金活用セミナー』

■お問い合わせ・ご参加お申し込み先:
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  TEL: 03-5212-7272  FAX: 03-5212-6090
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