【メンタージャム東京のご報告】
2010年6月 『平成22年度税制改正の活用法と実務』～講師　喜多村洋子氏

　6月9日（水）、東京・麹町会館にて、「メンタージャム東京」を開催いたしました。今回は、喜多村税務会計事務所の喜多村洋子氏（メンター会員）を講師にお招きし、～政権交代で中小企業税制はこう変わった！～『平成22年度税制改正の活用法と実務』と題してご講演いただきました。

■喜多村　洋子 氏のご講演より

喜多村　洋子 氏

　喜多村氏はご自身で作成されたレジュメと、財務省による「税制改正」のパンフレットの両方を使って、ご講演を進められました。レジュメの1ページ目には、今回の改正内容がリストにまとめられています。このリストを見れば改正の全体像や、改正項目と状況、適用期日がひと目でわかります。

　ご講演は個人所得課税のご説明から始まりました。扶養控除、配偶者控除は、今まさに注目されている「子ども手当て」や、労働者人口の減少などに関連した改正となり、国の方針が色濃く反映されているとのことです。スクリーンに確定申告書を映し、関連する記入欄を示しながらご説明いただきました。
　続いて、相続に関わる改正についてお話は進みました。住宅取得等資金の贈与に対して非課税枠拡大がされました。枠の拡大がどのように活用できるか、改正前後の比較や実際の事例を交えて、わかりやすくご説明してくださいました。

　次は、法人課税についてお話がありました。図を使ってグループ会社とはどのようなものかを説明し、事業承継と相続の観点から最も有効と思われるグループ法人税制についてなど、ていねいに解説してくださいました。他にも、改正のポイントを抜粋してお話しいただき、ご講演は終了しました。

　喜多村氏は、「税制は時代や政策で変わるもの、今の法律で課税の対象にならなくても、何年か後には改正により対象となることは十分に考えられます。常に情報を得て、活用できるかどうかを検討することが大事です」と話されました。
　質疑応答では、ご参加のみなさまから活発に質問が出され、改正への関心の高さはもちろんのこと、すでに現実の課題としてお心当たりのあるご様子が伺えました。また、「税制改正の全体の流れがわかり、たいへん有意義なセミナーでした」「非常に分かりやすい講義でした」との賛辞を頂戴しました。
　喜多村さま、個人から法人まで多岐にわたる内容を、わかりやすく解説していただき、まことにありがとうございました。

　第2部交流会は、同じく麹町会館にて喜多村氏の乾杯のご発声により始まりました。今回は、昨年に「メンターネットワーク」へ入会されたVTCコンサルティング株式会社の笹雄一郎氏より、ご挨拶をいただきました。ご登壇くださいましたみなさま、ありがとうございました。

　次回7月8日（木）開催の「メンタージャム東京」は、～「手続きコンビニ　ベストファーム」急成長の秘密～『トップを目指す士業事務所の革新的経営術』と題し、講師として、株式会社ベストファーム　代表の斉藤浩一氏（メンター会員）をお招きします。
　みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

2010年7月8日（木）開催　「メンタージャム東京」のご案内
～「手続きコンビニ　ベストファーム」急成長の秘密～
『トップを目指す士業事務所の革新的経営術』

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