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【メンタージャム東京のご報告】
2013年10月 『成年後見の実務ノウハウと活用事例』~講師 勝 猛一 氏

 10月16日(水)、東京・麹町会館にて「メンタージャム東京」を開催いたしました。今回は、メンター会員で司法書士の勝 猛一氏を講師にお迎えし、~100万人超の潜在ニーズにどう応えるかII~「成年後見の実務ノウハウと活用事例」と題してご講演いただきました。


勝 猛一 氏

 講演は、講師の自己紹介から始まりました。もともと不動産登記と商業登記を中心とした事務所として大阪でスタート。司法書士も法人化ができるようになったので東京に進出。大阪と東京の両方に事務所を設置した最初の法人。現在は相続・遺言や成年後見などにも力を入れて取り組んでいるとのこと。

 そんな勝氏も最初、後見人を引き受けることは考えていなかった。平成12年にリーガルサポートの会員になっていたので、そこから後見人をやって欲しいという依頼は受けていたので、何回か受任の打診を受けるなかで1件ぐらいは受けておこうという気持ちで始めたのがきっかけ。後見の申し立てなどは登記と同じ単発業務なので問題はなかったが、後見人業務は継続的な仕事なので当初、戸惑いを感じたこともあったとか。

メンタージャム東京講演会

 これから後見を引き受けようと考えている方に最初に注意して欲しいこととして、後見を依頼してくる親族の中には後見人は自分たち親族の都合のいいようにお金を動かしてくれるものと思っている人がいることをあげられました。後見人は被後見人の財産を本人のために守り、使うことが求められているので親族から恨まれることもある。相続対策で生前にお金を動かして欲しいなどと言ってくる親族もいる。親族には後見人の役割と義務を事前に説明しておくことが重要だということを強調されました。
 また最近は親族が後見人になることで、財産の使い込みなどの問題がクローズアップされてきている。法定後見の場合には後見人の選任と監督は裁判所の責任となるので、親族が後見人に選任される割合は減ってきていて、弁護士や司法書士等の専門職後見人が選任されるケースが増えてきている。特に東京では親族が後見人となる場合には監督人をつける方向に変わってきているとのことです。

 続いて、勝氏が扱った事例で後見人がいてよかったというケースについてお話しいただきました。これはお子さんのいないご夫婦で奥さまが認知症となり、旦那さまが自分が亡くなった時のことを考え、奥さまの後見人にご自身と勝事務所が選任されるように申し立てを行い、さらにご自身は財産を奥さまに残すという遺言をされていたというケースです。結局、ご主人は先に亡くなられ法定相続人にはご主人の妹さんもいらっしゃいましたが、遺言の話をして財産は遺言通りに奥さまに全額残されました。この妹さんは自分も相続で財産がもらえるだろうと思われていたそうです。その後、奥さまは勝事務所が後見人を務められ、お亡くなりになりましたが勝氏のところで葬儀と残された遺産の処分まで行われたということです。このケースでは先に亡くなられたご主人が早い段階から後見や遺言、遺言執行の手続きを行っていたから、奥さまは後の生活を困ることなく過ごすことができたそうです。

メンタージャム東京講演会

 勝氏は、後見の申し立てには時間がかかるので、まずは申し立ての予約をすることから始め、そのスケジュールに合わせて書類の準備をされるとのこと。申立書類を準備してから予約をすると提出日が1か月ぐらい先になってしまう。そして結果が出るまでにさらに1か月。鑑定などが入るとそれだけで1か月程かかるとのこと。
 後見人は一度なってしまうと自分から辞任することができないということは覚悟しておいて欲しい。報酬も年払いで報酬額も裁判所が決めるので事前には分からない。以前は2年に一度の支払いだった。だいたい月額に直すと2~3万円。なかなか割に合わない。年度末で登記業務が一番忙しい時期に、後見を引き受けている方がお亡くなりになり、葬儀などに掛かり切りになったこともあるとか。とても個人の司法書士では対応できなった。
 それでも勝氏が後見にこだわっているのは、今まで日本を支えてきてくれた人たちが認知症などになって財産を簡単にだまし取られてしまうような社会にしたくない。安心して任せてもらえるように任意後見を広めたい。そのためには後見を受ける方もシステム化を進めて仕事として成り立つようにしなければいけない。任意後見制度は言ってみれば保険のようなもので、認知症などにならなければ発動しないので使う必要がない。もしもの時のためのもの。そして任意後見なら本人の意思で好きなように内容を決めておくことができる。ぜひ、この任意後見制度の認知度を高めて利用を広めていきたいというのが勝氏がこだわっている理由なのです。

 後見制度の利用が遅れている背景には制度が認知されていないということと共に、引き受ける後見人が少ないということも大きな原因だと弊社も考えています。これを解決するには士業が積極的に専門職後見人に取り組むことではないでしょうか。
 勝さま、本日は貴重なお話しをありがとうございました。


 第2部交流会は会場を麹町会館の3階「ガーネットの間」に移して、勝氏によるご挨拶と乾杯でスタート。各テーブルでは講演の内容に関することから日常の仕事やプライベートに関するものまで、幅広い話題で盛り上がっていました。
 お忙しいなか、ご参加いただきありがとうございました。

勝 猛一 氏メンタージャム東京交流会

 12月7日(土)は毎年恒例の「Mentor JAM Anniversary」を開催いたします。今回は元メンター会員で現在、参議院議員であり弁護士である森 まさこ氏をお迎えし「(仮)これからの日本と士業・専門家の役割」と題してご講演いただきます。
 みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

2013年12月7日(土)開催「第13回 Mentor JAM Anniversary」のご案内
『(仮)これからの日本と士業・専門家の役割』

■お問い合わせ・ご参加お申し込み先:
  株式会社コンサルティングファーム  メンタージャム事務局
  TEL: 03-5212-7272  FAX: 03-5212-6090
  Eメール:info@cyber-mentor.org