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【メンタージャム東京のご報告】
2012年5月 『信託銀行の信託商品・サービス戦略』~講師 町長直幸氏 大川俊雄氏

 5月16日(水)、東京・麹町会館にて、「メンタージャム東京」を開催いたしました。今回は、みずほ信託銀行コンサルティング部長の町長直幸氏とみずほ信託銀行資産運用商品チーム参事役の大川俊雄氏を講師にお招きし、~信託ビジネス・マーケティング最前線~『信託銀行の信託商品・サービス戦略』と題してご講演いただきました。


■町長 直幸 氏・大川 俊雄 氏のご講演より

町長直幸氏大川俊雄氏
(左)町長 直幸 氏 (右)大川 俊雄 氏
メンタージャム東京講演会

 ご講演は、町長氏による「第一部:信託銀行とは」、大川氏による「第二部:多様なお客さまニーズへの信託商品の活用」という内容で行われました。

◆信託銀行が重点を置く業務
 みずほ信託銀行では、個人向け資産承継ビジネスのなかでは遺言信託に重点を置き、毎年約1,200件を新規受託し、受託総額、一件あたりの受託額とも大幅に増加しているそうです。

 法人向けの事業承継コンサルティングについては、中堅・中小企業のオーナー経営者の高齢化にともない、自社株承継や不動産の処分などの承継支援ニーズにも対応するため、みずほ銀行との連携を強化。今年1月に日刊工業新聞に掲載された「みずほ信託 みずほ行員に信託技術 事業承継などの手法伝授」という見出しの記事が紹介されました。コンサルティング業務を20年以上行っている町長さまは、「事業承継や資産承継の分野では不動産、株式、遺言業務などが主体となるため、信託銀行に一日の長がある」として信託のノウハウを持つ専門的な人材の育成、グループ一丸となっての信託サービスの提供を強調されました。

◆信託法改正による事業承継スキームへの活用
 2007年9月、「新信託法」が施行され、さまざまな信託商品が発売されました。事業承継スキームへの信託活用の例として、(1)遺言代用信託、(2)他益信託、(3)後継ぎ遺贈型受益者連続信託の活用のそれぞれのメリット、デメリットをご説明いただきました。

 約85年ぶりの全面的な法改正。信託活用の拡大が期待されましたが、信託銀行の商品化の遅れや信託コストや民法の遺留分、議決権行使の指図権の分離などの問題から、事業承継ではあまり信託が活用されていないのが実態だそうです。

◆多様なお客さまニーズへの信託商品の活用
 お客さまのご要望により信託の目的や設定方法、期間、支払い方法などの特約をオーダーメイドで設定できる信託商品、「特約付金銭信託」の活用事例が2つ紹介されました。1つ目は養育費支払いに信託を活用する事例で、母親側の顧問弁護士からの申し入れにより成約したもの。2つ目は未成年者の子どもが相続した財産管理に信託を活用する事例で、父親(被相続人)の相続手続きを担当した弁護士からの相談により成約したものです。

 成年後見人の不正着服の増加を背景に、関係省庁と信託協会による勉強会等を通 じて整備された「後見制度支援信託」。今年の2月に大手信託とりそな銀行で取り扱いが開始されました。業界全体での受託第1号は、4月末の三井住友信託。みずほ信託でも1件申込みを受け、まもなく受託できそうとのことです。

 後見制度支援信託は裁判所の指示書に基づいて信託銀行が被後見人の財産を管理するため、不正を防止し、弁護士や司法書士などの専門職後見人から親族後見人への円滑な業務引継ぎが図れる効果が期待されます。たとえば、「後見制度支援信託を活用しても、悪用不正をゼロにすることはできない。だが、特約付金銭信託を活用することで、年1回の裁判所への報告を前提とすると、万が一悪用され被害にあっても被害額は1年分の受取額の範囲に収まる」というメリットがあります。

 個人向けの信託商品の開発担当者である大川さまはクライアントから様々なニーズ相談を受けるとき、弁護士や税理士等の専門家の意見に耳を傾けつつ、信託の特約の部分を整備して対応するそうです。「信託はオーダーメイド。お客さまの“思 い”をラッピングする器として便利な道具になり得る」という言葉が印象的でした。

 町長さま、大川さま、限られた時間のなかで、すばらしいご講演を本当にありがとうございました。参加者からは、「信託には以前から興味があったので、参加してよかった。信託銀行の担当者から直接講義を聴けたのは幸いでした」「ターゲットに対するアプローチを色々考えさせられ、よかった」「実務ならではのお話が興味深かった」などのご感想が寄せられています。


 第2部交流会は、同じく麹町会館にて、弊社代表取締役山口毅によるご挨拶と乾杯により始まり、名刺交換や歓談、交流などが活発に行われました。また、社会保険労務士でメンター会員の古澤和哉氏に、メンターネットワークの「社外人事部長研究会」が開催するセミナーのご紹介もいただきました。古澤さま、ご登壇をありがとうございました。

町長直幸氏・大川俊雄氏メンタージャム東京交流会

 次回6月14日(木)開催の「メンタージャム東京」は、~相続に関わる士業・専門家のための実務セミナー~『今から押さえておきたい新相続税のキーポイント』と題し、講師として税理士・経営コンサルタントの喜多村洋子氏(メンター会員)をお招きいたします。
 みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

2012年6月14日(木)開催「メンタージャム東京」のご案内
~相続に関わる士業・専門家のための実務セミナー~
『今から押さえておきたい新相続税のキーポイント』

■お問い合わせ・ご参加お申し込み先:
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