【メンタージャム大阪のご報告】
2008年11月「『中小企業経営承継円滑化法』―その重要ポイントと活用法を詳細解説」～講師　中川　博史 氏

　コンサルティングファーム関西支局では、11月19日に「メンタージャム大阪」を開催いたしました。
　今回は、「～事業承継に関する民法・税制が劇的に変わる！～『中小企業経営承継円滑化法』－その重要ポイントと活用法を詳細解説」と題して、メンター会員で公認会計士／税理士の中川博史氏を講師にお迎えしました。

■中川　博史 氏のご講演より

中川　博史 氏

　中川氏の講演は、「今、なぜ経営承継が注目されているか」「経営承継円滑化法とは」「相続税の課税方式の見直し」の3つのテーマを中心に進められました。

　この20年で中小企業は約2割も減少しており、その原因のひとつとして、後継者不足が挙げられています。また、後継者は決まっていても「事業承継の準備が不十分」「何もしていない」企業が多いのが現状です。後継者不足の解消、またスムーズな経営承継を図るために、「中小企業経営承継円滑化法」が施行されたのだと、中川氏は背景をご説明されました。

　そして、同法の3つの柱である「遺留分に関する民法の特例」「金融支援制度」「取引相場のない株式等の納税猶予制度（事業承継税制）」について、詳細にご解説くださいました。特に、「取引相場のない株式等の納税猶予制度」については、非常にわかりやすくご説明くださいました。これにより、どれだけ事業承継がスムーズに進められるのか、逆にどのような問題点があるのか、みなさまの理解が進みました。
　また、「相続税の課税方式の見直し」についても現行の方式と新方式の比較やさまざまな事例を紹介していただくことにより、数字でしっかりとイメージができました。
　ご参加者のみなさまは、中川氏が現在関わっておられる企業の事業承継対策の具体的なお話などもお聞きになり、現状の分析と早めの対策・準備が何より肝要であるということを実感されたのではないでしょうか。

　中川さま、ご多忙のなか講師をお引き受けくださり、当日もボリュームのある資料をご準備くださいまして、本当にありがとうございました。
　ご参加者からは、「個人的に関心が強かったセミナーでしたが、たいへんわかりやすく、とてもためになりました」「この続きを、ぜひ聞きたい」といった声が多く聞かれました。
　なお、中小企業庁のホームページに「中小企業事業承継ハンドブック～これだけは知っておきたいポイント20問20答～経営承継円滑化法対応版」が掲載されています。今回のセミナーでも、その一部をご紹介いただきましたので、ぜひご参考になさってください。

　交流会では、さっそく講演の内容についての話に花が咲き、予定時間もかなりオーバーして、にぎやかに本年最後のMJ大阪を締めくくりました。

　中川さま、ご参加くださいました多くのみなさま、お忙しいなか、またたいへん寒いなかを本当にありがとうございました。

　次回は、12月6日（土）、東京にてメンタージャムアニバーサリーを開催いたします。ぜひ、こちらへのご参加をお待ちしております。

　そして2009年1月21日（水）開催の「メンタージャム大阪」は、「～落語家が修業時代から培うノウハウを伝授！～『忙しい人のための上手な時間の作り方・使い方』」と題し、桂米朝門下の落語家　桂歌之助さんを講師にお迎えします。みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

2009年1月開催「メンタージャム大阪」のご案内
～落語家が修業時代から培うノウハウを伝授！～
『忙しい人のための上手な時間の作り方・使い方』

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