仲間の知恵を活かす、専門家同士の「新連携」
先日、体重計で有名な株式会社タニタの商品開発について、興味深いお話を聞く機会がありました。
主力商品の体重計について「もっと売れるためには......」と悩みぬいた社長が、やっと気づいたこと。それは、体重計とは「体重を測る」ためのものではなく「健康を測る」ものだいうことでした。
なぜ体重を測るのか? 目的を考えればはっきりしますね。そうです、健康管理のために体重を測るのです。次に社長はドクターに相談します。「健康を測ることはできませんか?」――当たり前ですが否との答え。しかし「体重で健康は測れないが、体重と脂肪の相関関係は健康のバロメーターになるだろう」とのドクターの一言が、体脂肪率を測る体重計の開発に繋がります。まさにこの時、タニタの将来が決まったのでしょう。
このお話には2つの示唆があります。
1つは「商品のコンセプトの重要性」。私たち専門家も、司法書士は登記、税理士は税務申告というように、プロダクト側からクライアントを見てしまいがちです。しかし、クライアントは登記や税務申告自体を目的としていません。どんな効果をクライアントが本当に欲しているのか、改めて考えてみる必要があるでしょう。
もう1つは「他人の知恵が付加価値を生んだ」こと。私たちも他士業の知恵を自らの商品にもっと取り入れることで、より付加価値の高いものを創造できるのではないでしょうか。クライアントのニーズと、仲間の知恵、専門家同士による「新連携」。どんどん考えていきたいですね。
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