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弛緩しないために

 
2007.5.23.jpg


 月曜、火曜と久しぶりに九州(長崎→佐賀→福岡→大分)を訪問しました。福岡では、時間が多少あったので、例のごとくお城探索。黒田長政の居城福岡城跡に行ってきました。天守閣がないのは残念ですが、黒田如水の隠居所跡が牡丹園になっていて世界各国の牡丹が楽しめますし、大濠公園など探索しながら一日過ごすには飽きない城址です。

 この旅の途中の本屋で買った「脳内汚染からの脱出」(岡田尊司著 文芸春秋)はちょっと衝撃的な内容だったのでご紹介します。

 この本では、テレビ、テレビゲーム、インターネットが私たちの脳に与える影響(そこから派生する、さまざまな障害)を科学的に検証して、警鐘を鳴らしています。精神科医の著者が、自らの体験と諸外国の研究結果を踏まえながら、現在日本で発生している奇怪な現象の根本となる原因を解き明かしていました。以前から「ゲーム脳」などと世間では言われていて、テレビゲームの悪影響は漠然と感じていましたが、この本を読んでその深刻さを改めて感じました。特に、テレビゲームを行うことによってドーパミンが大量に放出され、覚醒剤をとっているのと同じ状態が脳内で発生しているということには驚きました。

 そして、今回考えたのは、情報の選別を「異文化との比較」によって行うことの有効性です。つまり、日本の社会という枠の中で、同質の価値観でつくられる情報のるつぼの中にいると、何が異常で何が正常なのかわからなくなってくる。その問題点をクリアーするために、異文化との比較(外国ではどうなっているのかと考えること)が有効だということです。

 例えば、ドラえもんがアメリカでは放映されていない(上記著書の中で紹介されていました)そうですが、それが「なぜか」と考えることが、自分たちが現在正常だと思っていることを、「ちょっと待てよ」と振り返ってみるきっかけになるのです。

 日常に流されて、異常を異常と感じなくなってしまう「異常」な状態を、異文化の比較によって多少は避けられるかもしれません。

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