知財立国を支える力

近年、日本の貿易収支のなかで、ロイヤルティ収支の改善が顕著であることは、ご存知の方も多いと思います。ちなみに、2004年には、1兆7000億円の海外からのロイヤルティ収入を計上、収支バランスも、2300億円の黒字となったそうです(その背景には、生産拠点を海外に移した子会社からのロイヤリティ収入の増加が、大きな原因になっているようなので、手放しで喜んではいられないのですが)。
昨日は、名古屋のメンター会員の岡戸昭佳さんが来社されました。岡戸さんは、最近、日本弁理士会東海支部の副支部長に就任されたそうで、「知財立国日本と弁理士」ということをテーマに、少しお話をお聞きしました。
知財立国である日本を支える1つの力として、弁理士サービスの向上が考えられます。施策の1つとして、弁理士人口を増加させ、これにより、弁理士の提供できるサービスを向上させるということが行われてきました。しかし、これは、まだまだ完全なものではないそうです。
岡戸さんが、弁理士試験を合格された10数年前は、合格者は年間100名程度だったのですが、ここ数年、その数は、600名を超えてきています。その急激な弁理士人口の増加と、合格者の質的な問題(従前は、特許事務所やメーカーの知財部などで、働きながら資格取得される方が多かったようですが、最近は、そのような経験がない方が、多数合格されているということ)があいまって、合格者の合格後の教育(研修の必要性や、合格者を受け入れる特許事務所が少ない)の問題が出てきているそうです。今後新規の合格者を知財立国の戦力として機能させるためには、教育と提供するサービスの工夫(例えば、クライアントが潜在的に持っているニーズを顕在化させることなど)が求められるでしょう。改革は緒に就いたばかりですが、一歩一歩前進しているようです。
今後の弁理士業界の動きに注目したいですね。
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://www.mlog.cyber-mentor.org/cgi-bin/mt-tb.cgi/186








コメントする